♥不思議なアヒルさんのおかしな物語
♥3歳、4歳向け
動物の物語絵本
あひるさん
作:ちびこママ
絵:フリー素材
あるひ、ぼくは、じんじゃへいった。すると、ひよこをつれたあひるさんに はなしかけられた。
あひる「ねえ、そこの やさしそうなひと。ひよこを、たすけてくれないかい?」
男の子「どうしたの?」
あひる「このこ、このきぐるみをぬぐことができなくて、うごけないんだ。たすけてあげてよ。」
男の子「これってきぐるみなの?」
あひる「そうさ。きっと、わるいひとたちが、いたずらをして、このなかに、ひよこをとじこめてしまったんだ。」
ぼくは、ひよこを、きぐるみからだしてあげた。ひよこは、よちよち、ピヨピヨ、どこかへ、さっていった。
あひる「ああ、よかった、よかった。おれいに ぼくのおうちに、しょうたいするよ。」
男の子「わあ!いなかのおうちみたいだ。」
あひる「まあね。ぼくは、あひるだからね。しぜんは(自然派)なんだ。きんだいてきなものは、あまり、すきじゃないんだ。さあ、はいって、はいって。」
男の子「おじゃまします。」
あひる「ゆっくりしていってよ。ぼくは、ちょっと、やらなきゃいけないことが あるんだけど。」
男の子「なにを、やるんだい?」
あひる「ぱそこんを、さいしんにするんだ。まいにち、いろんなことを、しらべているから、ふるくちゃ、だめなんだ。」
男の子「ふ~ん。ところで、さっき、じんじゃで なにをしていたの?」
あひる「ともだちに、こんど、あかちゃんがうまれるから、おまもりを かったのさ。いま、たまごを あたためているんだよ。」
男の子「・・・ぼく、もうかえらなくちゃ。さようなら。」
おしまい
あとがき
この絵本を読んで、なんだかよく分からない絵本だな・・・と思われたかも多いかもしれません。
それもそのはず。この絵本は、夫がとある年の新年、初夢で見た不思議な話をもとにして作った絵本なんです。
もとの夢はもっとナンセンスでへんてこなストーリーだったと思うのですが、今となっては夫も私も内容をよく思い出すことができません(笑)
自然派で近代的なものは好きじゃないと言っているのに、パソコンを持っていてしかも最新バージョンにアップデートするアヒルさん。
友達が卵を温めていて、もうすぐ赤ちゃんが生まれるんだって分かっているくせに、冒頭で登場したヒヨコさんがかぶっていた卵の殻はなぜか着ぐるみだと思い込んでいるアヒルさん。
そんな、矛盾していておかしなアヒルさんに呆れて、帰ってしまう「ぼく」。本当にへんてこなストーリーですよね(笑)
でも、友達の3歳~4歳くらいの子供と会話していると、意味が分からなかったり、直前まで喋っていたこととはまるで真逆のことを言い出したりと、コロコロ話題が変わるものです。
だから、案外、子供はこんな絵本も楽しんでくれるんじゃないかな、と思っています。楽しんでいただけたら嬉しいです。
この絵本のイラストについて
使用したフリー素材
SPECIAL THANKS!
いらすとや(神社、茅葺の家、パソコン)
うーさん様(あひる、ひよこ)
kon.様(検索窓)
kumi様(本のフレーム)
あずきフォント(検索窓の文字)