こちらの絵本を私目線でサラッとご紹介します。独断と偏見による個人的感想です。
※「どんな絵本?」の項目は絵本の内容に触れます。
黒くて長いしっぽを持つ黒猫と、黒くて長い髪の毛を持つ女の子のお話。
黒猫と女の子は仲良し。二人は、黒くて長いそれぞれのものを、「こないだは○○に引っかかった」と笑い合います。
あるとき、二人はどれだけ黒い長いがあるのか調べるために冒険に出かけます。
道中でいろんな事が起こります。不気味なおばあさんに出会い、黒ーい長ーい不幸話を聞かされたり。
おばあさんの家をそっと後にして、二人は地平線まで続く黒い長いしっぽと髪の毛を見つめ、お腹が減ったから帰ることにしたのです。
4歳前後でしょうか。
シュールで少し不気味な雰囲気があります。
小さい子にはちょっと怖がられるかもしれません。
よく文字を見ないといきなりスッとは読めないかも。
文字のあるページは16ページ。(全32ページ)
普通に音読して3分半くらい。
使用文字はひらがな・カタカナ。
図書館で見つけた。妙に惹かれるものがあって借りてきた。
横長。閉じた状態で幅はB5用紙を横にしたくらい。
高さはB5用紙の短辺の3分の2くらい。なので本を広くと物凄い横長になる。
約220g。缶コーヒー1本分くらい。
ハードカバーでページは厚紙。
大学ノートが入るカバンにならスッと収まる。
シュールです(笑)子供は少々反応に困っていました(^^;
何故こんなに猫のしっぽが長いのかとか、いくら女の子が髪を切った事ないからってそんな伸びないでしょとか、そういうことを考えてはいけない。
「黒い長い」に意味を追求したくなるけど、その答えは最後まで分からない。何かが解決するわけでもない。冒険に出かけて、無事に帰ってきた。それだけだ。
何とも言えない不気味さが残る。けど、女の子と黒猫がポジティブだから、「まあ、いっか。楽しそうだし」という気持ちになる。
絵本はファンタジー。ファンタジーは時として不気味なこともある。
私はこの絵本、まるで魔女がテーマの絵本だな、と思いました。魔女だけど、そんなこと全然関係なく楽しく生きてる女の子とお供の黒猫、みたいな(勝手な想像です)
女の子も黒猫も、途中で登場する謎のおばあさんも、みんな魔女みたい。
まぁおばあさんは本当に魔女だったかもしれないけど(笑)
ハロウィンの季節におすすめの絵本かな、と思いました。
ご参考まで。