当サイトは広告収入で運営しています

Google画像検索で「フリー素材」を探してそのまま使ってる?規約違反や著作権侵害の可能性があり危険!

このページにいいね!する

私には黒い過去があります。

会社員をしていたころ、Google画像検索で見つけた良さげなイラストを複数枚保存して、社内向け配布書類に使ってしまいました。

内容としては、「〇〇だより」的な福利厚生関連の社員向けお知らせ書類。

2011年のことです。(3.11東日本大震災があった年なので覚えてる)

当時はそれがダメなことだとは思いもせず。

もうとっくに退社していて今更どうにもならないんですが、会社に対しても、イラストの作者様に対しても、本当にマズイことをしてしまった・・・と、今でも思い出しては胃がキュッとなります(-_-;)

さて。ここまでを読んで、ドキッとした方はいないでしょうか。

今回は、Google画像検索で見つけた画像はそのまま使ったらダメだよというお話です。

Google画像検索で「フリー素材」を探して表示される画像の正体

例えば、「猫 フリー素材 イラスト」と検索するとします。

すると、こんなふうにイイ感じの画像がたくさんヒットしますね。

これは何かというと、「猫 フリー素材 イラスト」と思われる画像を、あらゆるサイトからGoogleの独断と偏見で選び出し、各サイトへの入口として画像表示しているだけに過ぎません。

ようは「この先にこのイラストがあるよ」という、ただの玄関です。

でも、画像をクリックすると、さもこのまま保存していいよと言わんばかりにイイ感じの拡大画像が表示されます。

そりゃそうです、だって掲載元サイトの画像引っ張ってきてるんだから。

グッとこらえてください。まだ保存しちゃダメです。

この大きな画像の下に、実は掲載元のサイト名・ページのタイトル、「画像は著作権で保護されている場合があります。」という文言が書かれています。

つまり、「本物の画像はこの先にあるから、自己責任でね」と。そういうことなんです。

拡大画像か、サイト名、ページタイトルのいずれかをクリックすると、掲載元のページに移動することができます。

移動した先のページで、

  • 利用規約
  • 使い方
  • 当サイトについて

などのページを探してください。

フリー素材を配布・販売しているサイトは、画像の使い方のルールを各々定めています。

決められた範囲内でなら使ってもいいよ」ということです。

掲載元サイトで、利用規約を確認して、指定された方法でダウンロードする、それが正しいやり方です。

Google画像検索でヒットした中には、完全に著作権が切れていて、そのまま使える画像もあるかもしれません。実際、そういうフィルタリングも可能です。

が、お勧めしません。本当に著作権切れの画像なのか怪しいし、著作権切れの画像を活用した素材サイトの作品がヒットしている場合もあるからです。

そもそも「フリー素材=無料で自由に使える素材」ではない

「フリー」という言葉には「自由」や「無料」の意味があります。

ゆえに、「フリー素材」と言うと「無料で自由に使える素材」と思われがちです。

が、さっきも「決められた範囲内でなら」と書いたように、今ネットで見つかる「フリー素材」の多くは、「無料」で使えても「何にでも自由に使える」訳では無いと知っておく必要があります。

そもそも、通常素材の著作権は素材の作者にあるしね。

これについては、フリー素材サイト「ぱくたそ」さんのサイトにある説明が分かりやすいです。

混同しやすい「ロイヤリティフリー(RF)素材」

ややこしいんですが、「ロイヤリティーフリー(RF)素材」というものが存在します。

有料の素材販売サイトでよくある形態です。

ロイヤリティフリー(RF)素材とは、一度購入すると使用許諾の範囲内で何度でも使用できる素材のことです。
あくまでも許諾を得られた方の使用に限っており、第三者への使用権の譲渡はできません。

ロイヤリティフリー(RF)素材とは何ですか?【単品購入】【定額制】 | PIXTAでよくある質問

有料素材サイト(PIXTAAdobe Stock123RF等)の透かし(ロゴ)入りのまま、画像をTwitterなどで使っている人をたまに見かけます。

たぶん・・・ですが、「ロイヤリティフリー素材」の「フリー素材」の部分だけGoogleが拾って、検索結果に表示したりしてるのかな?と。

「フリー素材」でヒットするから、ロゴは入ってるけど使ってもいいのかな?と保存してそのまま使ってしまう、というパターンなのかなと。

透かし(サイト名やロゴなど)入りの画像なら無料で使えるという誤解

よく見かけます。でもダメです。どこのサイトでも規約違反に当たると思います。

全部の素材サイトの利用規約を確認した訳ではありませんが、有料素材だろうが無料素材だろうが、私が知る限りでは同じです。

透かし入りというのは、こういうやつの事です。↓

うっすらと「PIXTA」という文字とロゴ、斜めの線が見えるでしょうか?

これが「透かし」です。たいていは素材サイトのロゴや名前がうっすら入っています。

正式な手順を踏んでダウンロード/購入すると、透かしのない画像が使えるようになります。

透かし入りの画像を使って良いのは、素材を作った本人と素材サイト運営者だけです。

あくまで宣伝用に本人が使うのはOKです。

Google画像検索で見つけた画像をそのまま使うリスク

画像の著作権者から、使用料を請求される可能性があります。

インターネット上で使用していれば、今の時代不正使用は割と簡単に見つかります。

ダウンロード実績がないのに使用されている、とか。

Google画像検索で素材の作者自身が探す場合もあるし、「コピートラック」という画像を追跡して使用料の請求代行までしてくれるサービスもあります。

正しくダウンロード/購入してもらえないと、本来素材の作者に入るはずだった収益が無くなってしまいます。

使用期間や販売額を考慮して万単位の損害額を請求されるケースが実際に起きています。

また、ブログやSNSで不正使用した場合、DMCA申請される可能性があります。

「DMCA」の説明はここでは割愛します。参考サイトのリンクを貼っておきます。

実は私もDMCA申請、やったことあります。

不正使用だと気づかずにブログやSNS等で画像を使い続けると、検索結果から消されたり、投稿を丸ごと削除せざるを得なくなる可能性も大いにあります。

リアルの世界でも、お店のPOPやご案内の紙などに不正使用すると信用を失います。

かつては私も、社内向けとは言え同様の事をしてしまいましたが。

親会社があり、各店舗が独自の判断でPOPや案内の紙を作ることがありますよね。そういうところでも、透かし入りの写真、イラスト、店頭でたくさん見かけます。

先日も私、実際に見かけました。お店の入り口に置かれた「アルコール消毒ご協力お願いします」の文字と、「ILLUST BOX」と書かれた透かし入りのイラストを。

今の時代、透かし入りの画像がダメだと知っている人は意外とたくさんいます。

安易に使用した透かし入り画像1枚で、多くのお客様を失うかもしれない。

ひいては、「あの会社は・・・」と会社そのものの信用を失いかねない、と思います。

極論、ね。

画像検索で透かしの無い無料画像を見つけても、配布元のサイトからダウンロードしなきゃダメ

例えば、画像検索で見つけた画像が「いらすとや」さんの作品だったとします。

有名な無料フリー素材サイトさんですよね。

タッチを見て、「あ!これはいらすとやさんの絵だ!」と分かる人も多いでしょう。

出典:いらすとや

無料なんだから、Google画像検索結果からそのまま保存してもいい、と思いますか?

ダメです。

例え無料の素材であったとしても、配布元のサイトで利用規約を確認し、指定された手順でダウンロードする必要があります。

そもそもなぜ無料配布が成立するのかと言うと、ほとんどの場合、自分のサイトに来てくれることで広告収入を得ているからなんですよね。

それが、サイトに訪れることなくGoogle画像検索で済まされると、広告収入が入って来なくなって運営費が賄えなくなります。

また、どんな作品に需要あるのか、サイトに来てもらい正しい手順でダウンロードしてもらうことでデータを取ったりもしているんです。

利用規約は、最低限初めてそのサイトを利用する時には確認しましょう。

実は個人利用しかできない(アフィリエイトサイトには使えない)とか、クレジット表記(作者名やサイト名)が必要な場合があります。

必ず配布元のサイトで利用規約を確認してから、正しくダウンロードしてください。

出典を書いてもダメなものはダメ

素材サイトによっては、先ほど書いたように、クレジット表記が必要な場合があります。

  • (C)akaeho
  • ©あかえほ
  • 出典:akaeho.net
  • @Chibiko_mama

こんな感じの表記を見たことないでしょうか。素材サイトによっては、画像の使用時にこのような表記を求められることがあります。

で、じゃあ、こう書いておけば使ってもいいよね?という勘違いが起きやすいです。

フリー素材ではない画像に作者名や出典元を付けて勝手に使ってしまうケース。

ダメです。

あくまで引用の範囲内なら大丈夫な場合もありますが、十分な注意が必要です。

画像によっては、画像の中の目立たない場所に最初から書いてある場合もあります。

これは、「作者は私です。無断転載禁止です。」という意思表示です。作者名があらかじめ書いてあるから使っていい、という事では決してありません。

もしこういう画像をうっかり使ってしまうと、上の方で書いたように使用料を請求される可能性があります。

素材サイトでサイト内検索を利用するのが一番

Google画像検索は大変便利ですが、検索結果が必ずしも正しいとは限らないんです。

「フリー素材」と検索窓に入れたって、実はフリー素材じゃない画像がヒットすることも多いし、検索結果を信じてうっかり使ってしまうと、自分が痛い目を見ることも。

なので、私の提案としては、お気に入りの素材サイトを見つけること。

Google画像検索はお気に入りの素材サイトを見つけるために使う、としてみてはいかがでしょう?

素材サイトでサイト内検索を利用する方が、素材の作者の方にとっても「どんな素材が求められているか」を知ることができます。

私もいくつか素材サイトの紹介記事を書いているので、ご参考にどうぞ。

以下は無料で利用できるサイトです。

ぜひサイトに訪れて、「サイト内検索」で素材を探してみてください。

タイトルとURLをコピーしました