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ヨーロッパの高速鉄道・ICEのチケットをネットで予約&購入して電車の旅をした話

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駐在中、旅行はほとんど車移動でしたが、何回か電車にも乗りました。

電車のチケットはもちろん駅で購入できます。が、当日慌ただしくなるのが嫌で、いつもチケットをウェブ予約していました。

ドイツ国鉄のホームページで直接予約し、チケットを印刷して持参していました。予約の流れを記事にしたいと思います。

この記事は2017年に書き、2020年に調べ直して更新していますが、最新の情報ではありません。記事は記録として残しますが、現在ではデジタルチケットやアプリもあり、更に便利になっています。

ICEとは?

ICE

Intercity-Expressの略で、主にドイツを走るヨーロッパの高速鉄道です。

ドイツに限って言えばすべての主要都市を網羅しています。場所によっては飛行機の移動よりも楽かもしれません。

ドイツ国鉄(DB Bahn)のアカウントを作成する

ドイツ国鉄ホームページからオンラインで予約可能。

アカウントの作成は必須ではありません。が、後から予約変更やキャンセルをする場合、アカウントがあった方が楽。ぜひ作ってください。

新規ユーザー登録

【新規登録画面】

ドイツ国鉄-新規ユーザー登録

メニューの「Login」にマウスを当てると、ログインフォームが開きます。

新規登録は、>Register for the first timeをクリックします。

【ユーザー名とパスワード】

ユーザー名・パスワード入力
  • ユーザー名は8文字以上
  • パスワードは6文字以上で2回入力
  • 使用できる文字は半角英数字と記号※

※記号はテンキーにある5文字 – . / * +は使用可。(その他の記号は未確認)

秘密の質問と答え

パスワードを忘れた場合の秘密の質問と答えを設定します。

任意項目ですが一応登録しておきましょう。

  • 好きな動物は?
  • 好きな旅行先は?
  • 母親の旧姓は?
  • パスポート番号は?
  • 好きな本は?
  • 出生地は?
  • 好きな映画は?

よくある質問項目ですが、パスポート番号はやめておいた方がいい気がする(笑)

【名前・メールアドレス】

名前・メールアドレス

「Title」はEU圏非居住の日本人は関係ないです(お医者様だとしても)。

選択しなくてOK。

【アカウント作成】

メルマガ登録の選択とアカウント作成完了ボタン

↑✔すると、登録アドレスにドイツ語でメルマガが届きます。✔無しでOK。

-> Activate registration をクリックで、アカウントの作成完了です。

住所、電話番号、生年月日を登録

住所、電話番号、生年月日を登録

アカウント作成後、この画面に移動します。

Your adress」という項目があり、Enter adressボタンがあります。クリックすると、住所、電話番号、生年月日の入力画面に移動します。

ここで入力しておくと予約の際に自動表示され、入力の手間が省けます。後からでも登録できますが、この時点で入力する方がラク。

【住所、電話番後、生年月日の入力画面】

住所、電話番後、生年月日の入力画面

日本と住所の構成が違うので少し分かりにくいですが、上の画像のような感じでローマ字入力すればOK。

郵送物が届く訳ではないので、多少入力すべき場所が違っていても、全ての住所がどこかの項目に入力されていれば大丈夫。

電話番号は日本の電話の場合、頭に国際番号の+81を付け、頭の0を取って入力します。

例)+81-90 -0000 -0000

入力フォームを埋めたら、-> Save changeをクリックし、先ほどの画面に戻ります。

-> Proceedをクリックすると、ログインした状態でトップページに移動します。

登録情報を変更する・クレジットカードを登録する

ログイン状態でメニューのMy Bahnをクリックすると、右サイドバーにアカウント関連のメニューが表示されます。

登録情報変更・クレジットカード登録
  • Name and adrress「-> Change details」で住所/電話番号/誕生日を変更可
  • Login details「-> Change login details」でログイン情報を変更可
  • Credit card「-> Set up now」で決済用クレジットカード情報を登録可

ここでクレジットカードの情報を入力しておくと、予約の度にカード情報を入力する手間が省けます。

クレジットカード登録

乗換検索と予約の仕方

条件を指定して乗換検索をする

ログイン状態で「My Bahn」ページを開くと、左サイドバーより、条件指定で乗換検索ができます。

条件指定で乗り換え検索

上から順に、出発駅、到着駅、片道/往復、乗車日、出発/到着時間を入力。

「Prefer fast connections」は最初からチェック✔が入っています。高速列車に乗りたいので外さなくてOK。

乗車人数と座席クラスは、初期設定では大人1名(割引なし)、セカンドクラスの設定になっています。

以下の場合は、「-> Change」をクリックして変更してください。

  • 人数を増やす場合
  • Bahn Cardなどの割引カードがある場合
  • ファーストクラスに乗りたい場合

全ての入力を終えたら-> Searchをクリックし、検索結果画面に移ります。

往路と復路の列車を選択する

往路と復路の選択

デュッセルドルフ(ドイツ)~アムステルダム(オランダ)の往復で検索してみました。

検索結果は、希望に近い時間の候補が表示されます。表の見方は画像をご参照ください。

  • Station/Stop:上段が出発駅、下段が到着駅
  • Time:上段が出発時間、下段が到着時間
  • Duration:所要時間
  • Chg.乗換回数
  • Products:列車のタイプ(ICE、IC以外も表示されるので注意)
  • Saving fares:早割り料金
  • Flexpreis:正規料金(フレキシブルなチケットの料金)

✔ Show detailsをクリックすると、ICEやICの何号(便)なのか、乗り換えがある場合は乗換駅と時間が見られます。

乗る列車を決めてReturn journeyをクリック。

復路の選択

復路の選択画面に映ります。同様に乗る列車を決め、To offer selectionをクリック。

年齢入力

年齢入力を求められます。Ageと表示されている空欄に年齢を入力後、Refreshをクリックします。

早割りチケットか、正規料金のフレキシブルなチケットか

チケット選択画面

普通は「Refresh」ボタンを押した後、すぐにこの画面に移ると思います。

が、英語ページだと、なぜか復路の列車の選択をもう一度されられます^^;

ドイツ語ページで予約する場合、最初の段階で年齢入力フォームがあり、前の画面に戻ることはないのですが・・・。

英語ページはちょっと仕様が違うみたいです。

めげずにもう一度復路の列車を選択し、「To offer selection」をクリックすると上の画面に移れます。

ここでは、早割り料金か正規料金を選択します。

【早割りチケット】

早割り料金についての説明は、次のように書かれています。

Low prices subject to availability.

You can only use the trains indicated on your ticket. However, you can use any local trains (i.e. RE, RB, S).

It is possible to combine use of a BahnCard 25 and discount of 25% on the German section of the route.

「早割り料金は一定ではなくて、早ければ早いほど安く、日が近づくにつれ高くなるよ。

早割り料金で予約すると、チケットに記載された高速列車以外は乗ることができないよ。乗り遅れたらアウト!ただし、ローカル線なら乗ってもいいよ。

「Bahn Card 25」っていう割引券を持ってるなら、ドイツ区間のルートは25%値引きしてあげるよ。」

Exchange / Refund before 1st day of validity 19,00 EUR, then excluded.

「予約変更とキャンセルの場合の返金は、乗車日前日までなら19ユーロでやってあげる!当日のキャンセルと変更はお金返せないよ。乗り遅れたら更にお金払い直して別の電車に乗ってね。」

※意訳です。

大体意味は合っていると思います^^;英語得意な方は私の和訳は無視してください。

【正規料金のフレキシブルなチケット】

正規料金について。正規料金と言うか、文字通りフレキシブルな切符です。

You can select any train you want.
It is possible to combine use of a BahnCard 25/50 and discount of 25/50% on the section of the route operated by DB.

「当日はチケット予約の時に指定した以外の高速列車に乗ってもいいよ。早く着いたから1本前のに乗りたいとか、寝坊しちゃったら後続車に乗ってもいいよ。

Bahn Card25を持っているなら25%割引。Bahn Card50なら50%割引!ドイツ内外問わずDBの路線なら割引適用してあげるよ~。」

多分。あまり信用しないで^^;

Exchange / Refund before 1st day of validity free, then 19,00 EUR.

「乗車日の前日までなら、チケットの変更やキャンセル料金は無料だよ。当日キャンセルと日にちの変更は19ユーロちょうだいね。」

日にちが近く、早割り料金がそんな安くない場合は、フレキシブルなチケットの方が安心かも。

早割りチケットは、前日までなら1人19ユーロで変更・キャンセルできます。私はいつも早めに旅行を計画&早割りにしていました。

チケットを選び、Continueボタンをクリックします。

確認画面でチケットの受け取り方法を選ぶ

チケットのタイプを選んで「Continue」ボタンを押すと、以下のページに移動します。

チケット受け取り方法選択

オンラインチケットは予約完了後、PDFでダウンロードできます。

必ず印刷してご持参ください。駅に着いてから発券することは不可!

  • QRコードのにじみ・かすれにご注意ください。
  • チケットは紙に印刷したもの以外は受け付けてくれません。

また、以下の注意事項があります。

Only valid for the passenger stated (and accompanying passengers if applicable). Not transferable.
Passengers must present identification on the train (ID card, passport, BahnCard, electronic residence permit or asylum registration confirmation) to the ticket inspector.

記載された乗客(および該当する場合は付随する乗客)にのみ有効です。譲渡できません。
乗客は列車(身分証明書、パスポート、BahnCard、電子住居許可証または亡命登録確認書)の身分証明書を航空券の検査官に提示しなければなりません。

※日本語訳はGoogle翻訳をコピペしています。

オンラインチケットの場合、乗車後、車掌さんがチケットの確認に来た際、身分証明書の提示を求められます。

ドイツの鉄道には改札がありません。そのままプラットホームに行き、電車に乗れます。が、チケットを忘れると正規の運賃+罰金を支払うことになるので要注意!

パスポートは持ち歩いていると思いますが、あまり出し入れするのは好ましくないです。

決済に使ったクレジットカードをご持参ください。私は毎回クレジットカードを提示していました。

オンラインチケット以外に、スマホアプリを使う方法、郵送でチケットを受け取る方法がありますが、いずれもお勧めできません。

スマホアプリはこちら↓ですが、普段使い慣れていないと難しいと思います。

DB Navigator

DB Navigator

Deutsche Bahn無料posted withアプリーチ

また、通信状態が悪いと、画面にモバイルチケットを表示できないなどのトラブルに遭う可能性もあります。チケット画面のスクショはNGなんです。

郵送はちゃんと届くか分かりません。日本に送ってくれるかも不明。

デフォルトで「Online Ticket」「For myself」が選択されています。座席の予約をしない場合はこのままProceedボタンボタンをクリックします。

購入者情報の入力、支払い方法を選択してチケットを購入する

アカウント作成の時に住所やメールアドレスを入力しておくと、以下の画像のように入力された状態で表示されます。

購入者情報入力

内容に間違いないことを確認し、「My personal details are correct.」に✔を入れます。

下段は、登録アドレスにオンラインチケット(PDF)を添付データで送信するかどうかのチェックボックスです。最初から✔が入っています。特に不都合が無ければこのまま✔を外さず進んでください

一応、チケット購入手続き完了後、ウェブ上でオンラインチケットのPDFがダウンロードできるようにはなっています。

続いて支払方法を選択します。

支払方法選択

クレジットカードをあらかじめ入力していると、自動入力されています。

「Card verification numb」と表示されている空欄に、クレジットカード裏面に記載の3桁のセキュリティコードを入力します。

下へスクロールすると、「Anything else we should consider?」という項目があります。が、何もしなくてOK。

Continueボタンをクリック。

今回実際にチケットを購入する訳ではないので、画面のスクリーンショットはここまで。ごめんなさい。このあとの画面は確認画面となります。

内容に間違いない事を確認し、画面下部にあるBuy nowボタンをクリック。

これで購入手続きが完了です!お疲れさまでした☆

購入手続き完了後の画面にView Online-ticketというボタンがあるので、クリックしてPDFファイルを印刷しておいてください。

メールでもPDFファイルが届いているはずなので、そちらから印刷してもOKです。

子連れ旅行なら座席の予約がおすすめ

座席は自由席と予約席が混在しています。日本のように車両で分かれていません。

予約料が一人当たり片道4.5ユーロかかるので、往復で9ユーロ。決して安い金額ではないですね。

  • 休暇シーズン
  • 長距離移動で荷物も多いので席を確保しておきたい

という以外は、敢えて予約する必要はないかな、と思います。

でも、子連れ旅行なら話は別!なぜなら!

ICEの子連れ家族用シートは個室のようなものだから!!

子連れ家族用シートはこんなところ!

いつも予約していた座席は、テーブル付きのこのお席!

テーブル席は4人用。3名以上の子連れ家族の場合に、空きがあれば予約可能です。

テーブルなしの横並びの席も2席分あるので、親子2人だけだとテーブル席は予約できないと思います。(座席は指定できず、席のタイプを選んで自動的に席が割り振られます)

5歳までの子供の乗車賃と座席料は無料。

大人のチケット代+座席料だけで席の確保ができます。

スペースが広くてベビーカーだって楽々♥

5人家族なら、チケット5人分+座席は4席で予約、赤ちゃんはベビーカー、という選択もアリ。

背景の扉、分厚いガラス戸になっています。防音とは行きませんが、閉めてしまえば多少子供がぐずっても気が楽なんです。

ここに他のお客さんがいても、基本的に乗ってくるのは同じくお子様連れ。

子連れじゃないけど空いてるから座っている、という人もいますが、子連れ優先席である事を承知で座っているので、騒がしくても微笑ましく見てくれる方ばかりでした。

他にもありがたいことに、ほとんどの場合、部屋のすぐ隣におむつ交換代があるトイレが設置されています。例外もありましたが。

記事執筆当時、ICEの座席表のPDFがあったので以下に画像引用します。(現在はリンク切れで見つからず…すいません)

子連れ用席は24両か25両目に設置されていることが多いです。隣の車両が食堂車のことも多い。

ICE座席表

座席表の赤枠で囲った部分が、子連れ家族用シートがある部屋。すごいですよね!日本にもぜひ導入して欲しい!

この部屋はドイツ語で「Kleinkind」という名前。Kleinは小さい、kindは子供の意味。

大人2人として、往復で18ユーロの座席料がかかるけど、それで長旅を快適に過ごせるなら決して高くはないと思います。

子連れ家族用シートを予約する

子連れ家族用シートの予約方法ですが、先ほどのチケット受け取り方法選択画面の下部、「reserve a seat now」に✔を入れると、席のタイプを選べるようになります。

座席の予約

この画面は、乗客に子供が含まれる場合のものです。

大人のみの場合、座席タイプは4種類だけが選択可能になっています。

「Parent-and-child」を選択してください。

紛らわしいですが「Family cabin」は個室ではなく、オープンボックス席だと思います。

Proceedボタンを押して先に進みます。

座席の予約

子連れ家族用シートが予約可能かどうかの画面に移動します。

例えば上記のケースだと、往路はまだ空席があるので子連れ家族用シートを押さえることができます。

一方、復路はすでに予約が入っているため、代わりにFamily cabinを予約します、という案内です。

個室じゃないなら予約しなくていいや、という事であれば、✔を外しましょう。片道だけの座席の予約ができます。

Proceedボタンを押して先に進みます。

オンラインチケットの見方

かなり見づらいですが(笑)、以前実際に予約した時のチケットに説明をつけてみました。

オンラインチケット

クリックで拡大表示できます。

恐らくみなさんが気になるであろう部分だけ、簡単にご説明します。

  • Auftragsnummer:英語で言うとorder nummber、注文番号。アカウントを作成しなかった場合、注文番号と名前(姓)で本人確認をし、チケットの変更やキャンセルの手続きをします。この注文番号は、チケット購入後に送信されるメールにも記載されています。
  • Hinfahrt / Rückfahrt:往路/復路の意味です。日付の表示は、日、月、年の順に書かれます。
  • Gleis:乗車するプラットフォームのナンバー。何番線、ってことです。
  • Produkte:列車の便名(あずさ〇号、みたいな感じです)
  • Sitzplätze:予約した座席
  • Wg.:車両名。何号車、ということです。
  • Pl.:座席番号
  • Kleinkindbereich:子連れ家族席のこと。こう記載されていれば個室席のはずなのでご安心を!

予約の変更・キャンセルについて

予約の変更、キャンセルは手数料がかかります。

早割りチケットを買う方が多いと思いますが、乗車日前日までの予約変更・キャンセル料は、1人当たり19ユーロ。

子供の運賃、座席料は無料ですが、変更・キャンセル料は一人分の手数料がかかります。大人2人+子供1人なら、19ユーロ×3人で、57ユーロ。

結構痛い金額ですよね^^;でも前日までならまだマシです。

当日のキャンセルは返金されません。

また、乗り遅れて後続のICEやICに乗る場合、正規料金を新たに支払う必要があります

早割り料金でチケットを購入する場合、急な予定変更で思わぬ出費になる事もあるので、よく考えた上で予約するようにしてください。

どうしても予約を変更/キャンセルする必要がある場合は、ログイン後、ページ最下部のメニューから「My bookings」をクリックします。

支払方法選択

該当の予約を選択してお手続きください。

なお、遅延などでどうしても予定変更せざるを得ない場合もあると思います。

払い戻しについて書いてあるブログをご紹介しますので、ご参考に。

最後に

DB Bahnのアカウント作成、チケット購入の流れ、座席の予約について重点的にご説明いたしました。

海外は電車の遅延や運休、プラットフォームの変更はよくあるので、当日は余裕を持って駅に向かってください。

乗車場所が分からなかったら、駅員さんを探してチケットを見せて、案内してもらってくださいね。

ICEの窓に、上の写真のように便名と何号車なのか書いてあります。

たまに予約した席に先客がいることがありますが、席が空いていれば座る、という感じ。なので、チケットを見せて”I book here.”と言えばどいてくれるはず(笑)

ICEに乗って個人旅行を楽しみたい!という方のお役に立てたら嬉しいです。


本記事の冒頭のイラストは、Monoさんに依頼して描いていただきました。

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