元ドイツ駐在員です。イラストAC、写真ACにストック素材を投稿しています。
2017年11月、ACワークスさんより海外進出の発表がありました!
どんなイラストが海外で需要があるのか?気になりますよね。
そこで、ドイツにいたころの写真やお土産を引っ張り出して、どんなイラストやデザインが多かったのか思い起こしてみました。
ドイツでよく見かけた大胆な模様やカラフルなイラスト、デザイン
体の一部がパターンになっている動物

体の一部がストライプやドット、星やハートのパターンなど。大胆な模様で描かれている事が多かった気がします。
特に赤ちゃん向けの絵本やぬいぐるみに多い。パッチワーク的なものが好まれているんでしょうか?
カラフルなフクロウのイラスト

こんな感じのフクロウ、見たことある方は多いと思います。日本でも最近見るような。
ヨーロッパでフクロウは知恵の神様とか、森の守り神として愛されているんですよね。
雑貨屋さんに行くと、よくフクロウのイラストの可愛い小物が売っていました(*^^*)
日本でもフクロウは幸福の象徴と言われてますが、絵や置物はもう少し現実に近い感じ。こんなカラフルではないですね^^;
私はヨーロッパのフクロウさん可愛くて好きです♪
あ、このフクロウさんたちも、体が色んなパターンで描かれていますね^^
意外とグリム童話のイラストは見かけなかった
逆に意外と無かったな~と思うのが、グリム童話のイラスト。
グリム童話と言えばドイツだし、メルヘン街道とかあるし、さぞグリム童話のイラストは多いだろうな~と期待してたのですが。ほとんどお目にかかれず。残念!
フェイラーのタオルハンカチでグリム童話バージョンが売ってたけど、それくらい。
フェイラーはドイツのメーカーです^^
※フェイラーのグリム童話シリーズ。日本で普通買えます。
今にして思えば、グリム童話ってドイツ人にとっては、日本で言う日本昔話のようなものなのかも?
絵本もあまり見かけなかったです。
実際のお城や町並みなどからは、グリム童話やメルヘンの世界を感じる事はできます。
が、あまりイラストやデザインでは見なかった気がします。
需要が高そうなのはクリスマスやイースターなどの季節イベント
ドイツと言えばクリスマスマルクト(マーケット)!

ドイツのクリスマスマーケットは有名ですよね!
ドイツに限らず、ヨーロッパのクリスマスはやはり特別感があります。11月下旬から各地で屋台が出始め、一気にクリスマスムードに!
ニュルンベルクなどの有名どころには行けませんでしたが、近所のマルクトには度々足を運びました♪
マーケットはドイツ語ではマルクトと言います(*´ω`)
屋台のデザインがとにかく可愛い!テーマパークの一角みたい。

売店に多いのはやはりクリスマスの飾り。オーナメント、ランタン。
左下のハートのクッキーは「レープクーヘン」。スパイスの効いた固焼きクッキー。食感はサクッ!ではなく、・・・んっ、グッぬー!って感じ(笑)
大きいのは多分、飾りとして売っているのだと思います^^;一応食べられると思うけど。
あとは・・・鳥小屋みたいなもの?なんで?(笑)
Katzenkinoと書いてありますが、直訳すると「猫の映画館」。よく分からん(笑)
一応Katzenkinoについて説明があるページは見つけました。ドイツ語ですが、ご興味ある方はGoogle翻訳かけて読んでみてください^^;
マルクトの飾りやお菓子が可愛くてイラストにしようとチャレンジしましたが、難しくて挫折しました(笑)

マルクトで飲むものと言えばグリューワイン!(ホットワイン)
赤ワインにスパイスたっぷりの、いかにも体が温まりそうな甘いワインです。結構クセがあるよ。
マグカップで提供するお店が多く、1杯大体5ユーロかな。カップ代が含まれているので、カップをお店に返すと3ユーロほど返金されますが、持ち帰ってもOK。
カップが可愛くて、いつも持って帰っていました^^
上の写真のカップは、MOHABAというドイツのメーカーのもの。ホームページでグリューワイン用マグカップの写真がたくさん見らるよ!
「glühweintassen」って画像検索すると、これまた色々出てきて楽しいです♪
デパートに並ぶクリスマスグッズも、マルクトで見るようなものが多かったかな。
イースターの時期には、街に卵とウサギがあふれる
クリスマスが過ぎると、しばらく季節の行事がない。物寂しい冬を過ごします(笑)
春になると一気に姿を現すのが、イースターエッグとウサギの置き物・飾り!
一気に華やかになります(*^^*)待ってましたと言わんばかりに(笑)
スーパーやドラッグストア、個人のお宅の出窓など、色々な場所で可愛く飾り付けられています。卵とウサギだけでなく、カエルの置物もよく見かけました。

卵は生命の誕生を意味し、ウサギは子だくさんなことから子孫繁栄の象徴。
カエルは・・・美しさの象徴らしいですが、なんかリアルな置物が多くて。
上の写真はまだ可愛い感じですが、感覚がちょっと違うなぁと思いました(笑)
でも、日本的な可愛らしいカエルさんとか、海外でも人気出ると思いますよ?多分。
Amazonドイツで「けろけろけろっぴ」グッズ とか見ると★の数多いですし、ね?
ハロウィンは意外とそんなでもなかったかも
日本では今や、ハロウィンは1年の中でも一大イベントになっている気がします。
イラストACでも年賀状に次ぐ稼ぎ頭なのでは?
でもドイツではあんまり・・・ジャックオーランタンは飾られるけど、当日の本気の仮装がメインな感じ。(あ、子供たちの仮装は可愛いよ笑)

日本のようにファンシーなグッズがたくさんお店に並ぶ感じではありませんでした^^;ちょっとはあるけど。
ハロウィンがあまりメジャーな感じがしないのは、宗教事情も絡んでくるのかと。
ていうか、日本のハロウィンって、絶対に独自の文化を形成している気がする・・・。
でも、あまり無いからこそ、日本的なファンシーなハロウィン素材が海外で大当たりする可能性も秘めてる・・・かも??
宗教に関連するイラストは慎重に扱った方がいい
ドイツの話ばかりになってしまいましたが、季節のイベントは他の国々でもイラスト需要は高いだろうなぁ、という印象です。
でも、クリスマスやイースターって、宗教行事なんですよね。
日本人は無宗教の人が多いので、イベントの一つという感じ。海外の人とはこれらの行事に対する意味合いがかなり違う。

海外ウケを意識して安易にイラストを作成してしまうと、誤解や認識不足により、相手に不快感を与えたり、思わぬトラブルを招く可能性はあるだろうな、と思います。
神様をモチーフにしたもの、十字架などのシンボルのイラストは実際数多くありますが、海外展開となると少し慎重になった方がいいかもしれません。
結局「日本らしさ」や「自分らしさ」が一番な気がする(最後に)
日本の伝統的なもの(着物、武道、芸道、建築建造物etc…)も、娯楽的なもの(アニメや漫画)も、日本人が思っている以上に海外で周知されていて、ファンも多いんですよね。
私が住んでいたところは日本人が物凄く多くて、「日本人村」的な場所でした。
だから、日本好きな現地の人たちが集まってくるというのは確かにあります。
でも、それにしたって日本の漫画(翻訳版も日本語版も)とかたくさん売ってるなぁ、と思っていました。
日本のアニメ・漫画人気は本当に凄い
毎年5月頃に、Japan Tag(日本デー)というものが開催されます。
噂ではドイツだけでなく近隣諸国からも人が集まるとか。
写真、ちょっと見づらいかもしれませんが、凄い人数です。みなさん素敵にコスプレしていらっしゃる!

私が行った当時は、ワンピース、NARUTO、ドラゴンボール、セーラームーンが多かったかな?
日本デーって、別に漫画やアニメグッズだけが売ってるイベントではないんです。
ラーメン屋さんの屋台があったり、日本人がフリマで好きな物を販売したり。
剣道や合気道などの演武があったり。幼稚園の子たちの発表会があったり。
あ、駄菓子なんかも売ってましたね。うまい棒1本1ユーロ(130円位)とかするけど(笑)
日本人はお祭りとかイベントに来るような感じですが、現地の人はコスプレイヤーさんがめちゃくちゃ多い!
コスプレまで行かなくても、ピカチュウのきぐるみ着てたりね。
だから私は、日本発のイラストサイトなら、無理に海外で好まれそうなイラストを模索するより、日本らしく自分らしく、個性全開のイラストの方がウケがいいんじゃないか?と思います。
海外の人たちが日本の素材サイトに期待するものって何か?と言ったら、やっぱり和風の素材や日本人だからこそ作れるようなイラストなんじゃ?とか思うし。(短絡的だけど)
海外イラストの傾向を探ってデザインに取り入れるのはアリだけど、無理に合わせる必要なんて無いんじゃないかな~と思います。
自分らしく。が一番かなと
エラそうに語りましたが、何でもやってみなくちゃ分からないですよね。
日本的な物がいいんじゃないか?なんて言っておいて、大外れかもしれないし^^;
でも、まぁ色々と思うことがあったので、こうしてブログに書いてみました。
イラストACとかって、基本的に依頼を受けて描くものではないので・・・描く時に誰かの反応を気にして描くのは結構ツライんですよね。
迷いはイラストに表れると思うし、見る側もそれを感じ取ると思うので、自分らしく素材を作って行くのがやっぱり一番いいよなぁと。
素人の意見ですが、何か感じるものがあったら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。