当サイトのメインコンテンツは創作絵本です。
挿絵に、イラストダウンロードサイト【イラストAC】のイラストを使っている絵本も一部あります。
が、
普通にダウンロードしたイラストACの素材を絵本の挿絵として使うことは規約違反です。
つまり当サイトの絵本の一部は、ACさんの規約を違反した状態だったことになります。
※当サイトは2015年にスタートしており、当時は「CC0」ライセンスという何にでも使える権利が付与された規約でした。2015年中に規約変更がありましたが、それでも利用可能範囲にグレーゾーンが多かったのが実際のところです。時代とともに規約が詳細な内容に変更になっていき、順次挿絵の修正を続けてきました。
ACさんに問い合わせ、当時の規約に則って利用していたこちらの状況もご理解いただいた上で、「例外を作ってしまうと全ての絵本使用に対してOKを出さねばならず、許可することができない」旨、ご丁寧にご連絡いただきました。
まあ、ごもっともですね。
それが2019年5月、ACさんで「エクストラライセンス*」の販売が始まったんです。
*2021年11月、名称が「商品化ライセンス」に変更になりました。
商品化ライセンスを購入すれば、素材を絵本の挿絵として使用可能になります。
これもACさんに確認して「絵本への使用は一律NGだが、商品化ライセンスを購入すればOK」とご回答をいただいています。
そこでACさんのプレミアム会員(有料会員)に登録して、絵本の挿絵用に素材を購入してみたので、商品化ライセンスの概要や利用範囲、注意点などを書きたいと思います。
なお、本記事はイラストACの運営さんとやりとりした上で、掲載許可をいただいて書いています。
商品化ライセンスでできること(概要・利用範囲)
これまで、ACさんの素材を「主要コンテンツ」として使うことは、どんな形であれ不可能でした。
絵本の挿絵として使うのは、主要コンテンツに該当します。

商品化・製品化
素材があるかないかによって、商品そのものの価値が変わる制作物並びに販売物としてご利用いただけません。
イラストAC
※引用した↑の表は、素材のダウンロードページの右側部分、

色んなボタン下の「禁止している使用方法」という箇所をクリックすると見られます。
エクストラライセンスを購入することで、
- 商品化・製品化(表左上)
- グッズ販売・LINEスタンプ(表中央上)
- デザインテンプレートへの使用(表中央下)
この3つが可能になるようです。
商品化ライセンスとは?
弊社素材(写真・イラスト)を通常の利用規約では禁止している「主要コンテンツ」として 製品に使用する場合に、購入が必要となるライセンスです。
素材1点ごとにライセンスが必要となり、ライセンスをご購入いただきますとご利用可能となります。
この商品化ライセンスはプレミアム会員様のみに購入権が付与されています。
商品化ライセンスは、「安全マーク」が表示され「AIファイル形式」が投稿されている素材で、かつクリエイターが「販売する」を設定している素材に限り販売します。以下は、商品化ラインセンスで使用可能となる用途例です。
■販売目的の商品へのご利用
Tシャツ・カレンダー・マグカップ・スマホケース・ジグソーパズル・トートバッグ・ポストカード・ステッカー・スタンプなど素材をメインコンテンツとした商品利用
■各種テンプレートの販売
インターネットのグリーティングカードサービス、テンプレートのダウンロードサービス等への使用や、携帯電話の待受画面としての組込、アプリケーションソフト等の素材サンプルとしての組込、スクリーンセーバーへの組込等を行って頒布すること
商品化ライセンス規約│イラストAC
価格は1枚3,000円
1枚3,000円(税別)で購入できます。ただし、
商品化ライセンス価格は、1枚につき3,000円(税別)となります。但し、弊社は価格について自由に弊社の裁量で変更できるものとします。
商品化ライセンス規約│イラストAC
とあるので、そのうちしれっと値上げする気がする(´・ω・`)
ただ、有料ストックであるイラスト素材【PIXTA】のエクストラライセンスの価格も1枚3,300円(税込)なので同じ。(素材の購入代金にプラスして支払います)

なので当面はこの値段のままかな?とも思います。
※イラストACとPIXTAでは、エクストラライセンスの規約が異なるので、よくご確認ください。
商品化ライセンスは有料のプレミアム会員が対象(注意点)
無料会員のままだと、商品化ライセンスの購入権がありません。
プレミアム会員は月額1,404円(税込)、年額だと15,170円(税込)。※2021年11月時点
2年更新、3年更新プランもあり、長期契約ほどオトクです。
あ、まだ無料会員登録がお済みでない方はこちらのバナーからどうぞ^^
私も素材を投稿してるので、良かったら使ってね!(宣伝)
購入後、プレミアム会員を退会してもOK
これは運営さんに確認を取りました。
購入後にプレミアム会員を退会しても、商品化ライセンスの権利を失うことはない、とのことです。
無料会員に戻ったあとでも、商品化ライセンスの領収書をダウンロード可能です。
なので必要なときに都度、プレミアム会員になるというやり方もアリだとは思います。
ただし、プレミアム会員の値段は年々値上がりしています。一度入会してやめなければ、入会時の料金で据え置きとなります。
もともとプレミアム会員は、
- 待ち時間なし
- ダウンロードし放題
- まとめてダウンロード
- 姉妹サイトでもプレミアム待遇
- あんしんサポート
などなど、特典てんこ盛りなので、使用頻度が高い方は下手に入退会を繰り返さない方がいいかもしれません。
プレミアム会員登録の流れ
簡単です。
①イラストACにダウンロードユーザーでログインし、「プレミアムサービス」アイコンをクリックします。

②プレミアム会員登録ページに移動するので「今すぐ参加する>」をクリック。

この画面で下にスクロールしていくと、プレミアム会員の特典内容が確認できます。
③プランを選んで下にスクロール。

デフォルトでは毎年更新プランにチェックが入っています。
私の場合、利用頻度に波があるので月払いで申し込みました。
④支払い情報の入力

普通の個人の方だとクレジットカード払いかAmazon payですね。
必要事項を埋めて「プレミアム会員サービスに参加する>」をクリック。
このあと、広告非表示サービスを利用するか聞かれるかもしれません。が、別料金なのでお好みで。
これでプレミアム会員登録が完了しました。
素材の商品化ライセンスを購入する
ここからは2019年当時の情報になりますが、購入の流れは大きくは変わりありません。
プレミアム会員になると、ダウンロードボタンがこんな風になります。

今回は、『みかちゃんのおひっこし』という絵本用のイラストを購入します。
購入の流れ
「Ex ライセンス(3,000円)購入」をクリックすると、確認画面が出ます。
いきなり購入にはならないのでご安心を(笑)

購入ボタンを・・・押しました!!!

ダウンロードユーザーマイページの「購入済みの素材」欄に追加されました。

このあと「【イラストAC】 エクストラライセンス購入明細」というタイトルのメールが届きます。
【ダウンロードについて】
通常のダウンロードページより、必要なフォーマットの素材をダウンロードしてお使いください。
ダウンロードは別途、必要な形式のものを通常通りダウンロードしてね、とのこと。
領収書の発行
「領収書発行」ボタンを押してみます。

宛名・・・?
親アカウントが宛名を設定すると、領収書を発行することができるようになります。
どうやら、宛名を設定する必要があるようです。「領収書発行」へ。

本名を入れ、エクストラライセンスの購入/プレミアム会員サービスの領収書をそれぞれダウンロードしてみました。


領収書のデータ形式はjpgでした。
問い合わせの際は取引IDをお伝えするとスムーズです、とのこと。
商品化ライセンスを購入しているかどうかは他人には分からない(問題点)
この記事を書いた時点では、まだ商品化ライセンスを5件しか購入していませんでした。
はっきり言って、必要な分を一度に買うなんて金銭的にとても無理です。
でも読者側からすれば、私が商品化ライセンスが必要な素材に対して、全件購入が済んでいるかどうか?なんて判別できないですよね。
つまり・・・
敢えてこんな記事も書かず、ACさんにも自己申告せずに、さもクリーンに運営してます、みたいな体裁を整えておけば、特になんのトラブルもなく続けられてしまうと思います。
素材の作者さんが不正使用に気づいて違反報告をしない限りは。
今後、どうやって不正使用か否かを判別していくのか?
素材の使い方の選択肢が広がった分、取り締まるのが難しくなったように思います。
これはACさんに限った話ではないですが、不正使用を100%取り締まるのは不可能です。
どうやってリスクを減らしていくのかが、今後のACさんの課題かなと思います。
【追記】ライセンス購入時に用途を入力する項目ができました
上記の件、回答がきました。私が質問した内容は以下。
現状、エクストラライセンスを購入しているかどうかは第三者には分からず、ユーザーが不正使用と思われるケースを見つけても、通報するかどうかの判断を迷うように思います。
例えば私が、未購入であるにも関わらず「エクストラライセンスを購入済みです」とブログ上で宣言した場合、読者の方からACさんに通報されることは無いように思います。
やろうと思えば、見つかりさえしなければ買ったと言って不正使用することができてしまうシステムのようにも思えます。
領収書以外で何か、購入したことを証明できるものを作っていただくことはできませんか?
ACさんからの回答の概要は、
- 全て履歴を記録しており、通報があれば必ず調査します
- 迷った場合は連絡してください
- ライセンス購入時に使用用途を記入し領収書へ項目として追加できるよう開発中
- 領収書以外の購入証明書は、要望が多数あれば検討
とのことでした。
3について、購入時の用途入力欄が追加されました。

これは分かりやすいかも!
どういう場合にライセンスが必要になるか判断しやすいです。
任意入力で購入者URLを入れられるので、私の場合ここに絵本のURLを入れればバッチリですね。

領収書には、入力した使用用途が印字されていました。

ただ、規約では
一度商品化ライセンスを購入すれば、当該会員は、そのコンテンツについては、何度でも、期間の制限なく、商品化ライセンス用途で使用することができます。
商品化ライセンス規約│イラストAC
とあるので、領収書に使用用途が記載されるよりも、
- 使用用途をチェックボックスで複数選べる
- URLも複数入力できる
- マイページで後から追加できる
という方がいい気がします。
この3点、またACさんに提案してみます。
当サイトでは、必要に応じて商品化ライセンスを購入していきます(最後に)
この記事を書いた時点で、創作絵本の総数は55作品あります。
そのうち、ACさんの素材を利用した作品は当初14作品ありました。
これまでに、全ての絵本の権利関係をクリアにするために
- 自分で挿絵を描き直す
- イラストレーターさんに依頼して描いてもらう
- 商品化ライセンスを購入する
といった対応を順次行い、2021年11月時点でACさんの素材を「主要コンテンツ」として使用している作品は残り3作品となりました。
あとちょっとです!
修正の都合で、作品を一時的に非公開にする場合もあります。
ご不便をおかけしますが、ご理解いただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。