当サイトはワードプレスで運営し、Google AdSenseの広告を設置しています。
勉強になるので、ときどきアドセンスのコミュニティフォーラムを見るのですが、「ads.txt」なるものが話題になっていました。
ads.txtとは、AdSense等の広告を掲載しているサイトに設置することが推奨されているファイルのことなのですが、まだ慌ててやる必要はありません。
が、いずれads.txtを設置しているのが当たり前、という日が来るような気もします。https化の話のように。やってみたら結構簡単だったので、サクッと設置してみました。
ads.txtとは
既に詳しい解説サイトが複数あるので、サラッと。
DoubleClick for Publishers ヘルプでは、ads.txtについて以下の説明があります。
サイト運営者またはパブリッシャーは、独自の ads.txt ファイルを作成し、自身が提供する広告枠の販売を許可する販売者を示すことができます。
(中略)
ads.txt ファイルを使用すると、特定のドメイン、アプリ、動画から配信されたと見誤らせるような偽の広告枠から自社のブランドを保護できます。認定販売者を宣言することで、偽の広告枠に奪われる可能性のあった広告主の支出を獲得して収益を増やすことができます。
ads.txt で認定販売者を宣言する
AdSenseヘルプ「自サイトの広告枠の認定販売者を ads.txt で宣言する」でも同様の説明があります。
・・・なんのこっちゃ?(´・ω・`)
ですよね、お気持ちよく分かります(笑)
もうちょっと、分かりやすく説明して・・・。
例え話をしてみましょう。
あなたは大人気ブロガー。ブログ名を仮に、「ブログdeライフ.com」としましょう。ブログ飯できる位にPVも集められる超優良サイトのオーナーです。

ある時からあなたの人気にあやかり、「ブログdeライフ.com」の広告枠はここから買えます!と偽サイトへ誘導し広告主を騙す悪徳業者が現れるようになりました。

悪徳業者の提供する広告枠は粗末なサイトばかり。
広告主は本物の「ブログdeライフ.com」からも離れていき、あなたのブログの評判も収入も、ガタ落ちになりました・・・・
これは困りますね!!( ゚Д゚)
でも大丈夫!そんな事態を回避するために誕生したのが、ads.txt!
・・・だ、そうです^^
ads.txtがあれば、ここがうちの本物のサイトですよ!と宣言できるのです!
こちらの記事を参考にさせていただきました。とても分かりやすかったので、是非ご覧になってみてください。
じゃあ、どのサイトでもads.txtを設置するべき?

残念ながらads.txtを作成したからと言って、すべての広告主が偽サイトに騙されずに済むという訳ではないです。
あくまで、騙される可能性を減らすことはできますよね、というお話です。
将来的にはads.txtの重要度は高まるかもしれません。が、今の時点では、やらないよりはやった方が、あなたのサイトの信頼度が少しだけアップしますよ、って程度です。
ま、私のような弱小サイトでは、そもそもそんなに気にする必要はないですが(爆)
なので、操作に不安があるなら、まだ設置しなくて大丈夫です。
また、ads.txtは、“ルートドメイン”に設置するファイルなので、無料ブログなどのブログサービスでは、そもそも設置することができません。
ん?
・・・ルートドメインってなに?(´・ω・`)
ですよね(ノД`)意味が分かりません!
一言で言うと、サブドメインもサブディレクトリもない、どシンプルなドメインのこと。
独自ドメインを取った方はシンプルに○○○.comとか×××.orgとかいう形だったはず。「ルート」=root、根っこ。根本の部分、という事です。
無料ブログのURLはこのいずれかの形式になっていますね。これらの形じゃダメですよ、ということです。
独自ドメインを取って使うことができるブログサービスもあります。すると、見た目は○○○.comのようにできます。が、一般的に大事なファイルはいじる権限がありません。
故に、無料ブログではads.txtを設置することができないんです。
もしかしたらこれからの時代は、本格的にブログを収益化するのであれば、無料ブログを利用したサイトは不利になっていくのかもしれませんね・・・。
アドセンスのサイト運営者IDを確認してads.txtに記載する文を作成する
前置きが長くなりましたが、ようやく本題です!お待たせしましたm(_ _)m
ads.txtの具体的な書き方は、AdSenseヘルプ「自サイトの広告枠の認定販売者を ads.txt で宣言する」に記載されています。
最低限必要な内容は、以下の1行のみです。
google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0
「pub-0000000000000000」の赤字の部分は、自分のAdSenseのサイト運営者IDに書き換えます。
AdSenseのサイト運営者IDの確認方法は、
- AdSense アカウントにログインします。
- 左側のナビゲーション パネルで [設定] をクリックします。
- [アカウント]、[アカウント情報] の順にクリックします。
以上の手順で確認できます。pub-で始まる16桁の数字です。
メモ帳に上記の1行のコードをコピペし、pub-の後を自分のサイト運営者IDに書き換えておきましょう。
ロリポップのFTPを開き、ルートディレクトリにads.txtファイルを作成する
ここからは、ロリポップでads.txtを作成する手順です。

ロリポップ!ユーザー専用ページにログインし、サーバーの管理・設定→ロリポップ!FTPを選択します。
※初めてFTPにログインする際に、パスワードの入力が必要な場合があります。ユーザー設定→アカウント情報から確認できます。

ads.txtを設置するルートディレクトリのフォルダをクリックして開きます。
※ルートディレクトリについては、こちらのサイトが分かりやすいかなと思います。
フォルダ名はワードプレスをインストール時に作成した「公開アップロードフォルダ」の名前になっています。
当サイトの場合は「akaeho」です。
上の画像で「akaeho」フォルダの下にいくつか別のフォルダがあるのは、サブドメインで別サイトを作ったためです。
サイトを一つしか運営していない場合はフォルダは一つだけ表示されているはずなので、そのフォルダを開けばOK。

フォルダを開いて直ぐのこの場所にファイルと作ると、“ルートドメイン”でads.txtを表示させることができます。
301リダイレクト設定をする時などに使う「.htaccess」ファイルなどが入っている場所ですね。
この画面で、メニューの左から4番目「新規ファイル作成」アイコンをクリックします。

ファイル名に「ads.txt」と入力します。
先ほどメモ帳に記載した、ご自身のサイト運営者IDを入れたコードを入力欄にコピペし、保存するをクリックします。
はいっ、おしまいです!
どうですか?結構簡単だったでしょ?^^
ads.txtが正しく設置できているか確認する
ファイルの作成が完了したら、正しく設置できたか必ず確認してください。
記述ミスがあると逆効果!広告配信が止められる可能性があります!
ここまでの流れを読んで難しいなと思ったら、慌ててads.txtを作成しなくて大丈夫です。
URLの後に/ads.txtと入力してページを開けるか確認する
確認方法は、自分のサイトドメインの後に、/ads.txtと打ってページを開くだけ。
当サイトの場合で言えば、https://www.akaeho.net/ads.txt です。

こんな画面になればOKです!
DataSign FEというサイトでads.txtが正しく設置できているかチェックする
ドメインの後に/ads.txtと入力して無事にページが表示されたら、外部サイトでも併せて確認しておきましょう。
ads.txtが正しく設置できているかチェックしてくれるサイトがあります。
「rtbtr」というサイトでチェックができます。
【2018/2/6追記】rtbtrというサイトをご紹介しておりましたが、アクセスできない状況となっています。
DataSighn FEというサイトでもチェックができるので使い方をご紹介します。と言ってもURLを打ち込むだけ。しかも日本語!
まずは、こちらのページ(https://fe.datasign.co/adstxt/)にアクセスしてください。

ページを開くと、検索窓のようなボックスがあります。
確認したいURLをコピペ入力して、 チェックボタンを押してください。当サイトで言うなら、「https://www.akaeho.net/」と入力します。

上の画像のように、結果が表示されます。
緑色でマル 〇 が付いていれば、正しく設置されています。お疲れさまでした^^
ads.txtは正しく設置しないと、最悪広告配信が止められる
ところで、pub-の後のサイト運営者IDを黒塗りで消していますが、うっかり私のIDを記入しないよう記事上では見えなくしているんです。(そんな人いないと思うけど念のため笑)
当サイトのads.txtページにアクセスすると、勿論どなたでもads.txtをご覧になれます。

最近、無料ブログを利用してアドセンスを利用している方のサイトに警告が出たり、広告を止められたりしていたのはこのためです。
おそらく、無料ブログ運営会社のアドセンスIDがads.txtに記載されているために、個々のブログに設置した個人のアドセンスIDと一致せずに広告配信停止になってしまう、という状況が起きているのだと思います。
ただ、ads.txtを設置していた無料ブログ運営会社が、ads.txtを削除する対応を取り始めています。
無料ブログ等ででads.txtを設置できない事には変わりないのですが、アドセンスの広告が止められてしまう問題はこれにより解決しますので、運営会社の対応を待ちましょう。
「”ISO-8859-1″は誤った文字コードです。」のエラーが出るときの対処法
私は運よく、エラーが無く設置できたのですが、場合によってはこのエラーが出るらしいです。対処法としては、utf-8で作成してください。とのこと。
この記事を読んだ方が「参考になりました!」とご丁寧にメールをくださったのですが、このようなエラーが出て「.htaccess」ファイルの編集が必要だったようです。
記述の方法は↑のブログ記事をご参照ください^^
また、アドセンスのヘルプコミュニティにも「ISO-8859-1」のエラーに関するトピックがありましたので、こちらもご参照ください。
Twitterでこの件について話していたところ、アドセンスエキスパートの竹中さんがこんなリプライをくださいました。
こんにちは、途中から失礼します。「ISO-8859-1 は誤った文字コードです」とチェックツールで表示されても AdSense 的には問題ないと社員の方からも返答頂いているので気にされなくて大丈夫です。
— 竹中文人@AdSenseエキスパート (@TFumihito) July 3, 2019
心配しなくても大丈夫なようです^^
最後に
ロリポップでのads.txtの設置方法の流れについて書いてみました。
記事の中でも書きましたが、まだads.txtを慌てて作成する必要はないんです。
書き方を間違えていると広告配信がストップするリスクがありますから、少しでも不安を感じたら、まだ手を出さないようにしてください。
私自身、「なんか騒がれてるけど、まだいっか~」なんて思っていました。
でもなぜ設置したのかと言うと、どなたかがうちのサイトでads.txtを見ようとした形跡があったからです^^;
Google アナリティクスを見ていたら、「Nothing found for ads.txt」という文字が。
これって、誰かがURLの後に「/ads.txt」を入れてページを開いてみた・・・ってこと?と思い。重たい腰を上げて作成した次第です。
やってみたら、思っていたよりは簡単でした。
私にもできそうだな~と思った方は、ぜひトライしてみてください^^
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。